薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。受験資格は薬剤師法によって4年制の大学で薬学に関する正規の課程を卒業した人に限定されていますので、まず、薬学系の課程のある大学に進学することが必要となります。
平成8年現在、薬学系の学科を設置している大学は全国に46校あります。設立主体別にみると、国立14校、公立3校、私立29校となっています。夜間部や短期大学はありません。薬学部・薬科大学への入学志願者・入学者に占める女性の割合はそれぞれ約3分の2です。
薬剤師国家試験は、毎年3月末に2日間の日程で実施されます。平成8年3月に実施された薬剤師国家試験の合格者は9,154人で合格率は77%でした。最近5年間の合格率は70%から80%の間で推移しています。試験に合格すると、申請により厚生省の薬剤師名簿に登録され、厚生大臣から薬剤師免許が与えられます。
薬学教育協議会が薬学系大学卒業者の進路について調べた結果によると、平成7年3月の卒業生8,775人中、就職70%、非就職30%なっています。なお、非就職者の内約60%は大学院への進学者で占められています。就職した人の就業先をみると、病院・診療所35%、製薬企業27%、薬局21%などとなっています。ここ数年は製薬企業への就職が減少し、薬局への就業が大幅に伸びています。
薬剤師免許を持ちながら薬剤師業務から遠ざかっている人は女性に多くみられますが、このような人たちが再就職するに当たっては、拡大、多様化している薬剤師業務の内容を把握し、不足している知識や技能を改めて身に付ける必要があります。このため、(財)日本薬剤師研修センターでは厚生省や(社)日本薬剤師会などと協力して、薬剤師の資質向上のための生涯研修や未就業薬剤師の研修を企画、実施しています。また、都道府県薬剤師会や地域の支部薬剤師会においても研修会が開催されています。
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